發現EE歌! Vol.3|羅志祥《Show Time》

※EE=良い=好

ココがEE!

2000年代以降の台湾芸能界を代表するスターの一人、羅志祥の曲。

日本語ラップがある曲として、ずっと前から知ってはいたのですが、最近また聞くようになりました。

日本語、英語、中国語、台湾語が混ざったHIP-HOP曲で、ノリが良くてかっこいい。

日本語ラップも普通に歌詞が良いし発音も上手い。

中国語のラップは初学者泣かせですね・・・練習していますが、いつか歌える日が来るのを願っています。

楽曲の概要

曲名 《Show Time》
歌手 羅志祥(Luó Zhìxiáng/ショウ・ルオ)
発表 2003年12月5日
収録 ソロ1stアルバム 《Show Time》 の1曲目
作詞 Teddy、阿弟仔(Ā Dìzǎi)、羅志祥 ※羅志祥は日本語RAP部分
作曲 Teddy
レーベル avex Taiwan(愛貝克思)

中国で日本語ラップを差し替えさせられたエピソード

エイベックス台湾のホームページで、当時のニュース記事が残っています。

https://www.avex.com.tw/artist/artist_news_info.asp?NewsID=12

Show Timeが収録された羅志祥のファーストアルバムは、中国大陸へ進出する際、うち3曲が審査に通らず、なかでも「Show Time」の日本語ラップ部分については、中国大陸の「民族意識」を理由に、中国語ラップへ書き直すよう求められた、とのことのようです(AI翻訳による)。

You TubeにアップされていたShow Timeのライブ映像。

いつ、どのライブなのか私には分からないのですが、日本語ラップは歌われていませんでした。

Chat GPTは2007年11月17・18日の台北小巨蛋公演のDVDの中国大陸で販売されてたものじゃない?と言っていますが、詳しい方いらっしゃったら教えていただけると嬉しいです。

中国大陸での公演もあったので日本語ラップ部分は封印していたのか、ショウ・ルオ自身も日本語ラップは負担が大きいから歌わなかったのか、事情はよく分かりません。

いずれにせよ、政治とは遠いはずのエンタメが、中国大陸との関係で茶々が入る様を見ていると、もちろん大人の事情もあるだろうし、こういうのって意外と台湾側の芸能人は特に何も思っていないパターンもあるので、決まった感情が湧くわけでもなく、苦虫を嚙み潰したような表情で「なんだかなぁ~」(阿藤快風)と、私はいつもうなっています。

台湾語の部分

私の優秀な秘書にプロンプトを書いて、台湾語の部分だけ抜き出してもらいました。

意外と台湾語も多く、こちらも初学者泣かせ・・・というか台湾語を知らない人に対しては初見さんバイバイです。

そういえばよく聴くと、サビの「你」の部分も「リー」と聞えなくもないですね(「我」は普通に「ウォー」と聞えるけど。台湾語では「グワ(?)」)

歌詞表記:作陣
台湾語表記:做陣
白話字(POJ):chò-tīn / chòe-tīn
日本語:一緒に、連れ立って

歌詞表記:哇ㄟ態度
台湾語表記:我 ê 態度
白話字(POJ):góa ê thāi-tō͘
日本語:俺の態度、俺のスタイル
※「ㄟ」は台湾語の所有・修飾を表す ê(~の)を注音で音写したもの。

歌詞表記:RAP甲嘴角全泡
台湾語表記:RAP甲喙角專泡
白話字(POJ):RAP kah chhùi-kak choan pho
日本語:口の端が泡だらけになるほどRAPする、口から泡を飛ばすほどRAPする
※甲 kah=「~するほど、~という状態になるまで」
※喙角=口の端、口角
※歌詞の「嘴角全泡」は華語寄りの字を使った表記。

歌詞表記:甘工哩歌攏恩栽
台湾語表記:敢講你閣攏毋知
白話字(POJ):kám-kóng lí koh lóng m̄ chai
日本語:まさかお前、まだ知らないのか/まさかまだ何も知らないのか
※甘工=敢講、哩=你、歌=閣、恩栽=毋知、と音を近い字で書いている。

歌詞表記:免驚
台湾語表記:免驚
白話字(POJ):bián-kiaⁿ
日本語:怖がるな、心配するな、ビビるな

歌詞表記:皮皮ㄘㄨㄚˋ
台湾語表記:本字には定説なし。慣用表記は「皮皮剉」「皮皮挫」など。
白話字(POJ):phī-phī-chhoah
日本語:怖くてブルブル震える、ビビって震える
※教育部辞典には同義の規範的な語として「咇咇掣」も収録されているが、歌詞の「皮皮ㄘㄨㄚˋ」と完全に同じ表記体系ではない。

合わせておさえておきたい「火星文 / 華星文」

台湾語の音を、中国語(ここでは台湾華語)の漢字(音)の中から似たものを拾ってきて当て字にしたものを「火星文/華星文」というのだそうで、一見すると気の利いた工夫だなーと思ってしまうのですが、台湾語研究者の近藤綾氏に言わせると、台湾語普及の面では阻害要因の1つにもなっているという主旨のことを仰っています(私の誤った解釈であれば申し訳ない)。

最近、頑張って台湾語も読めるようになろうと勉強し始めたところなのですが、かなりハードルは高いですが、確かに、白話字などのローマ字表記で歌詞を表記してもらって、みんな頑張って読めるように努力すれば、台湾語の普及という意味では良いかもしれませんね。

ただ、歌詞を書く台湾人が、ローマ字での表記を知らない可能性もあるのでしょうかね?

近藤綾さんの動画もオススメです。

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